
はじめに
犬を迎える際には、どこから迎えるか、また犬種によって費用が変わるという前提があります。
たとえば、ペットショップではワンちゃんの生体価格に幅があり、見た目の良さや年齢の若さ、基礎疾患の有無などによって価格が上がる傾向があります。
一方で、保護施設から迎え入れる場合は、里親探しが目的となることが多く、ワンちゃん自体に値段はつかず、治療費やワクチン代などの実費負担が必要となるケースがほとんどです。
今回は、一般的なペットショップから迎えるケースに焦点を当てて、必要なものや費用について解説します。
※生体価格は幅がありますが、ここでは15万円を想定しています。
(参考:一般社団法人ペットフード協会「令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査」)
迎える際に必要なもの
ワンちゃんを迎えるにあたって必要なアイテムは、以下のとおりです。
- ドッグフード・おやつ
- サークル(ケージ)、クレート
- トイレシーツ・トレー
- おもちゃ、ベッド、ボウル×2
- ブラッシング用品
子犬の場合、ワクチン接種が完了していないと散歩はできませんが、リードや首輪は家の中で慣らすこともできるので、先に用意しておくと安心です。
また、足腰が弱い犬種の場合は、滑り止めマットや転落防止柵の設置も検討しましょう。
- リード
- 首輪(カラー)
- フードポーチ(しつけや散歩時に便利)
そのほか、以下の項目も忘れずに準備しましょう。
- ワクチン接種(狂犬病ワクチンは義務)
- 犬の登録(義務)
- ペット保険(任意)
登録すると交付される「鑑札」には登録番号などが記載され、迷子時の身元確認に役立ちます。マイクロチップがすでに装着されている場合、鑑札の代わりになります。
ペット保険は任意ですが、万が一の通院や手術に備えるためにも、加入を検討する価値があります。
費用について
必要な物の費用は、ブランドや素材によって異なります。
以下は一般的な費用の目安です。
- ドッグフード(1カ月分):3,000円
- おやつ:1,000円
- サークル(ケージ):5,000円~1万円
- クレート:3,000円
- トイレシーツ:1,000円
- トイレトレー:2,000円
- おもちゃ:1,000円
- ボウル×2:1,000円~2,000円
- ベッド:3,000円
- ブラッシング用品:1,500円
- リード:1,500円
- 首輪(カラー):1,000円
- フードポーチ:1,000円
- 狂犬病ワクチン:3,000円
- 混合ワクチン(6種):7,000円
- フィラリアワクチン:7,000円
- 登録:3,000円
- ペット保険(任意):1,300円~8,600円
合計:45,000円~56,000円
ここに生体価格(約15万円)を加えると、約20万円程度となります。
※犬種や年齢によって異なりますので、あくまでも参考としてご覧ください。
1カ月・年間・生涯費用は?
一般社団法人ペットフード協会の令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査によると、小型犬1頭あたりの1カ月の支出額は13,175円。
これを年間に換算すると約158,000円、生涯(平均寿命を想定)では2,726,508円が必要とされています。
まとめ
小型犬を迎える際には、生活用品・散歩用品・登録やワクチンなど、事前に用意しておくべきものがたくさんあります。
初期費用としては約20万円、
その後も毎月1万3千円前後、
生涯では270万円以上の費用がかかる見込みです。
飼い始める前に、しっかりと準備と計画を立て、ワンちゃんと快適な生活をスタートさせましょう。