犬の食物アレルギー徹底解説!原因から対策、ドッグフード選びまで

公開日:2025/03/27
アレルゲン

犬にも人間と同じように食物アレルギーがあります。

アレルギーは症状が軽いものから症状が重いものまで様々です。

この記事では、犬の食物アレルギーの原因や対策、適切なドックフードの選び方などを解説しています。

アレルギーとは?

アレルギー
本来、身体に無害であるはずの物質や異物に対して、免疫が過剰に反応して症状を起こす病気です。

原因は食物だけでなく、花粉やダニ、ほこり、ワクチンなど様々な物質が原因となります。

症状は様々ですが、食物アレルギーであれば、皮膚のかゆみやじんましん、消化器症状、重症になると呼吸困難やアナフィラキシーを起こすこともあります。

アレルギーが起こる仕組み

体内にアレルゲン物質が入り(食物の場合は、ドッグフードを食べた時)、それを排除しようとして、免疫細胞の命令によって、「IgE抗体」という免疫グロブリンが血液中に作られます。

この抗体が目や鼻、腸、皮膚に存在する「マスト細胞」と結合した状態で、アレルゲン物質が到来するのに準備します。

アレルゲン物質が体内に入ると、抗体がアレルゲンを捕まえて、それと同時にマスト細胞から、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出され、これがかゆみや炎症などを引き起こす原因となります。

アレルギーを起こしやすい食材と対策

牛肉

アレルギーを起こしやすい食材

主にアレルギーを起こしやすい食材は動物性たんぱく質や植物性たんぱく質などがあげられます。

  • 動物性たんぱく質:牛肉、豚肉、羊肉など
  • 植物性たんぱく質:小麦、大豆、とうもろこしなど
  • その他:添加物のアレルギーなど

アレルギーの対策

アレルギーの対策として除去食試験という試験を行って、診断を行います。

除去食試験とはアレルギー反応を起こす可能性の低いフードを1カ月〜2か月くらい与えることで、症状が改善するかを確認し、食べても問題ないものを探し出す試験です。

これは、手作り食もしくは、市販のアレルギーに対応したフードを使用します。

手作り食では基本1種類のたんぱく質と炭水化物で作ります。

食物アレルギーのフードでは、新奇タンパク質や加水分解タンパク質、アミノ酸をタンパク質の代わりに使用しているフードなどさまざまです。

もし気になる場合は、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

適切なドッグフードの選び方

フード選び
アレルギーを起こす原材料がわかる場合は、それが使用されていないフードを選びましょう。

もし、アレルゲンを特定できていない場合は、アレルギーになりにくい原材料で作られたフードを選びましょう。例えば小麦が使用されていないグルテンフリーのドッグフードや、無添加のドッグフードなどがおすすめです。

また、単一タンパク原のドッグフードであれば、アレルゲンを特定しやすいのでそちらもおすすめです。

まとめ

満足そうな犬
アレルギーは症状が軽いものから重いものまであります。アレルギー反応がひどくなると命に関わることもあるため、もし体調が悪そうであれば早めにかかりつけの獣医師へ相談してくださいね。

また、最近では、アレルギーに配慮した、グルテンフリーのフードなどが多く販売されてますので、それらをうまく活用してみてください。