
よく、避妊・去勢手術をすると太りやすくなるって聞きますよね?
実は、避妊・去勢したワンちゃん用の専用フードが販売されているほど、手術後の体重管理は大切だと考えられています。
避妊・去勢手術は、将来的な病気の予防や性格の安定を目的に受けることが多いですが、術後の体重管理もとても重要です。
本記事では、避妊・去勢手術後に太りやすくなる理由と、太らないための対策について詳しく解説していきます。
避妊・去勢手術後に太りやすくなる理由
避妊・去勢手術を受けた犬が太りやすくなる理由はいくつかあります。
ホルモンバランスの変化による基礎代謝の低下
避妊手術では卵巣と子宮を、去勢手術では精巣を摘出します。
性ホルモン(エストロゲンやテストステロン)はこれらの臓器で作られており、体の代謝にも深く関わっています。
手術によって性ホルモンの分泌が減少すると、体のエネルギー消費量が落ち、基礎代謝が低下します。
そのため、術前と同じ量のフードを食べ続けると、エネルギーの消費が追いつかず、体重が増えてしまうのです。
食欲の増加
ホルモンバランスの変化により、満腹感を感じにくくなることも知られています。
これにより、以前よりも食欲が増し、食べ過ぎにつながりやすくなります。
運動量の減少
手術後、性格が穏やかになるワンちゃんも多く、活発に遊ぶ時間が減ることがあります。
運動量が減ることで、消費エネルギーがさらに減り、太りやすい状態に拍車がかかってしまいます。
太らないための対策
愛犬が術後に健康的な体型を維持するためには、次のような対策が効果的です。
食事管理を見直す
手術前と同じフードを与える場合でも、量を10~30%ほど減らす必要があります。
また、避妊・去勢手術後用に作られた、低脂肪・高タンパク・食物繊維が豊富なフードに切り替えるのもおすすめです。
おやつも高カロリーなものは避け、低カロリーな野菜や、専用のおやつを上手に取り入れましょう。
適度な運動を取り入れる
毎日の散歩の時間を少し長めにしたり、散歩の回数を増やすのも効果的です。
また、室内でもおもちゃ遊びや引っ張りっこ遊びを取り入れ、楽しく体を動かす機会を作りましょう。
定期的に体重と体型をチェックする
体重は月に1〜2回を目安に測定し、増減を記録しましょう。
理想体重は犬種や個体によって異なるため、かかりつけの獣医師に相談するのがおすすめです。
また、見た目でも体型をチェックできます。
「肋骨がうっすら触れる」「上から見たときにウエストがくびれている」など、ボディコンディションスコア(BCS)を参考にしましょう。
まとめ
避妊・去勢手術後に太りやすくなるのは自然な体の変化ですが、正しい知識と工夫で健康的な体型を維持することができます。
食事管理、運動、定期的なチェックを習慣にして、愛犬と一緒に楽しく健康管理を続けていきましょう。