
ドッグフードにはライフステージ(年齢)ごとに分かれたタイプが多くありますが、つい間違って、子犬用のものを成犬やシニア犬に与えてしまっていませんか?
実は、それはあまり良くないことなのです。
今回は、犬の年齢に応じた食事の選び方とポイントについて、解説していきます。
子犬期(〜1歳)
子犬期は、犬のライフステージの中で最も多くの栄養を必要とする時期です。
そのため、子犬用のドッグフードは、高たんぱく・高カロリーで、筋肉や骨の発達に必要な栄養素が豊富に含まれています。
また、まだ消化器官が未発達なため、消化しやすいフードがおすすめです。
食事回数は、1日3〜4回が目安です。
なお、子犬用の栄養価の高いフードを成犬やシニア犬に継続的に与えると、肥満や健康リスクが高まる可能性があります。愛犬の年齢に合ったフードを選ぶようにしましょう。
成犬期(1歳〜7歳)
成犬期は「維持期」とも呼ばれ、健康的な体型や筋肉・骨をキープするための食事が大切です。
活動量に応じて、摂取カロリーを調整する必要があり、バランスの良いたんぱく質・脂質・ビタミンなどが配合されたフードをを選ぶことをおすすめします。
シニア期(7歳〜)
シニア期に入ると、代謝が低下し、運動量も減ってきます。そのため、カロリーは控えめにしつつ、栄養バランスに配慮したフードが必要です。
関節や消化器のサポート、免疫力維持のためのサプリメント成分(グルコサミンやオメガ脂肪酸など)が配合されたフードもおすすめです。
また、腎臓の機能も低下しやすいため、量より質を重視したたんぱく質を摂るよう心がけましょう。
※年齢は犬種や個体差によって前後することがあります。
ライフステージ以外で気をつけたいポイント
年齢はあくまで目安であり、実際の体調や体型に合わせて食事を調整することが大切です。
たとえば:
- 腎臓病の場合 :たんぱく質を控えめに
- 関節のトラブルがある場合:グルコサミン配合のフードへ
- 肥満気味の場合: 低脂質・低カロリーの食事へ
- 妊娠・授乳中の場合: 高エネルギー・高栄養価の食事に切り替え
毎日の様子をよく観察し、変化があればフードを見直すようにしましょう。
まとめ
犬も人間と同じように、年齢によって必要な栄養や食べる量が変化していきます。
愛犬の健康は、飼い主さんが与える「食事」に大きく左右されます。
いつまでも元気で過ごせるよう、年齢や体調に合ったフード選びを心がけましょう。
迷ったときは、獣医師やペット栄養の専門家に相談することをおすすめします。